オウル (Oulu)
オウル州存在時は州都でもあった. 2021年の人口は209,648人であり、国内第6位の規模を持つ. フィンランド北部における中核都市. オウル市とその周辺地域はオウル都市圏を形成しており、都市圏人口は約23万人. ハイテク産業が発達していることで知られているが、すぐれた社会福祉サービスと教育システムを持ち、戸外活動なども盛ん.
オウル川がボスニア湾に注ぐ辺りに位置している港湾都市である. オウル川沿いでは豊富な水量を利用した水力発電が盛んであり、金属・化学工業が発展している. 周辺には森林が広がり、かつては木材・パルプが主力産業だった. 近隣の都市としては、約160キロ北にあるロバニエミが挙げられる.
無線通信において世界最先端の技術をもち、ビジネスから研究、教育、起業、製品開発における体制が整っている. 800以上のハイテク企業がオウル都市圏に進出しており、ノキア、ノキア・シーメンス・ネットワークス、ポーラー・エレクトロ、アナログ・デバイセズ、ウィプロ・テクノロジーズ、サスケン・コミュニケーション・テクノロジーズ、エフ・セキュア、フレクストロニクスがその代表例として知られる. ノキアが経営不振に陥った2012年以降に職を失った技術者らが起業家となり、ノキアの企業城下町から「北欧のシリコンバレー」へ変わった.
また、医療分野の健康産業も強みとしている.
地図 - オウル (Oulu)
地図
国 - フィンランド
フィンランドの国旗 |
国体の変化が激しい歴史を持つ国家であり、王制から共和制へ変換された国々の一国として知られている. ロシア帝国が第二次ロシア・スウェーデン戦争後にフィンランドを併合してフィンランド大公国にした1809年まで、スウェーデン王国に属していた. 後に、ロシア帝国がロシア革命で崩壊したことで1917年に独立を果たした. 独立後、フィンランドでは4つの戦争が行われた. 1918年のフィンランド内戦、ロシア革命で成立したソビエト連邦との冬戦争(1939年~1940年)、第二次世界大戦(独ソ戦)に伴うソ連との継続戦争(1941年~1944年)とソ連との講和後のナチス・ドイツとのラップランド戦争(1944年~1945年)である. それぞれの戦争において、共和国の軍隊は、軍の最高司令官であるマンネルへイム元帥によって率いられた. 冬戦争と継続戦争により幾らかの土地をソ連に奪われるも、ソ連に併合されたバルト三国と異なり独立を維持した.
通貨 / 言語
ISO | 通貨 | シンボル | 有効数字 |
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EUR | ユーロ (Euro) | € | 2 |